「無辜の人にも被害与えた」と謝罪 「日本赤軍」重信房子元幹部が出所 ハーグ事件で懲役20年、刑期満了:東京新聞 TOKYO Web
日本赤軍が世間を震撼させたのは、私が生まれる前から幼少期くらいまでの間です。
だから、リアルタイムの記憶はありません。
大人になって、私が生まれた頃にはこんなに恐ろしい事件が起きていたんだと知りました。
日本は治安も良くて平和。
大人になってからはもちろん、幼少期ですらなんとなくそう思っていたと思います。
実際に日本は治安が良くて平和です。
でも、そんな日本でこんなテロリスト集団が生まれ、数々の事件を引き起こしました。
私がはっきり覚えている国内のテロと言えば、やはりオウム真理教です。
このときは既に物事の分別がつく歳になっていたので、その事件の重大さはリアルタイムで感じました。
驚いたのは、以前にもテロがあったということです。
日本赤軍のテロによって、多くの尊い命が失われました。
だから人々は、あの事件から多くのことを学び、二度とあんな不幸が起きないように努力しなければいけなかった。
それなのに起こったのがオウム真理教の事件です。
日本赤軍の事件を教訓に努力していないと言っているわけではありません。
ただ、テロが再発した、という意味でその努力が足りなかったのも事実です。
日本赤軍が壊滅、解散となったのが1990年前後。
オウム事件のはじまりといわれた地下鉄サリン事件が1995年。
さらに遡れば、坂本堤弁護士一家殺害事件があったのが1989年です。
くしくも、バブルが膨らんで弾けた頃にかぶります。
まだ経済成長していた頃に生まれた日本赤軍。
バブルが膨らんで弾けた頃に壊滅した日本赤軍、事件を起こし始めたオウム真理教。
もちろん、経済と事件を安直に関連させるのは危険だし、それ事件を引き起こした経済以外の要素もたくさんあるはずです。
様々な角度からの検証が必要です。
私たちは、安全な国に住んでいます。
でも、その安全はいつ人の手によって脅かされるのかわかりません。
それは、過去を振り返ればわかります。
テロリストがこの国に生まれないようにするためには、過去を学ぶしかありません。