数字で捉えると、テキストや音声のデータサイズに比べ、映像(動画)のデータサイズはかなり大きい。
非圧縮のテキストや音声データでも映像には全く及ばない。
データサイズはつまり、価値の量だといえます。
私が映像で見たことがある戦争は第一次世界大戦以降のものばかりです。
それより前の戦争だって凄惨なものだったはずですが、正直ピンと来ません。
第一次世界大戦以降の映像は、NHKの新・映像の世紀で食い入るように、そして何度も見ました。
NHKに対しては賛否両論ありますが、映像の世紀は絶対に見たほうが良い。
私は戦争を知らない世代です。
生まれたのが戦後だったのはもちろん、十分に復興を遂げたあとだったので、戦争は教科書に出てくる一つの史実でしかありませんでした。
さらに、今はどうなのか知りませんが、私が学生だった頃の歴史教育における近代史に割く時間は随分と少なく、第一次、第二次世界大戦よりも鎌倉幕府の方が印象に残っているくらいです。
少しだけ出てきた世界大戦だって、テストのためにさらっと年号や概略を覚えた記憶しかありません。
今考えれば、1年まるまるかけて世界大戦のことを学んだって少ないくらいだと思っています。
そう思うようになったのは、大人になって歴史に興味を持ったり、映像の世紀をみたりしてからです。
世界平和は誰もが望んでいることで、誰もが成し遂げられないことですが、少しでもそれを減らすためには過去に学ぶしかありません。
なぜあんなに悲惨な戦争が起こったのか。
そこに真剣に向き合わない限り、人類は同じ過ちを繰り返すのではないでしょうか。
戦争の歴史と真剣に向き合うのに、映像は絶大な効果があります。
戦争だけではありません。
私が生まれたあとに起こった重大ニュース。
阪神淡路大震災、オウム真理教関連事件、アメリカ同時多発テロ、東日本大震災、コロナ、、、
今から50年後に生まれてくる子達は、これらを体験していません。
そんな子達が将来、
「東日本大震災は何年でしょう?」
「2011 年!」
「正解!」
というテストを受けていたら、被災した人たちは憤慨するのではないでしょうか。
過去を学ぶのに、映像は必要不可欠な情報です。