働き方には、大きく分けて雇われるタイプとフリーランスのタイプがあります。
どちらにもスキルが求められるのは当然ですが、同様のスキルでも、見え方がちょっと違います。
これは料理人に例えればわかりやすいのかな、と思いました。
料理の腕前をあげていって、一流ホテルのシェフになる人と、
自分がオーナーシェフになって店を開くというという人。
どちらにも料理のスキルが求められますが、考えなくてはいけないことの広さが違います。
どちらが楽だとか大変だとかいうことではありません、
雇われている方は、雇われているので安定はしていますが、全てが自分の思い通りにというわけにはいきません。
オーナーシェフはその逆です。
私はフリーランスなので、料理人で言えばオーナーシェフの方になりますが、こっちのほうが自分には合っていると思っています。
その理由は、考えることが好きだからです。
音楽事業でなにかをしよう、というときに、どんなことができるかな、といろいろ考えることが好きなんです。
やってみて、成功したら喜んで、失敗したら多少へこんで、またべつのやり方を考えて、というサイクルがトータルでは好きなんですよね。
雇われている状態で、上司から「それはNG」を言われる悔しさは結構嫌です。
「やってみないとわかんないじゃないか!」という悔いが残るんですよね。
もちろん、上司や会社の立場からしたら、NGを出すのは当然です。
そのためのリスクを背負うのが会社だからです。
雇っているのに、責任は全部自分で負え、といったら、それは雇っていることになりません。
ホテルのシェフとオーナーシェフ。
これって、人のタイプの問題なので、自分がどっちに向いているかということを冷静に考えて選ぶしかないと思います。
大切なのは、こういう選択肢がすべての労働者に与えられているので、考える余地はある、ということですね。