私のメインキーボードは、KORGのKROME 61です。
KROME - MUSIC WORKSTATION | KORG (Japan)
結構昔の製品で、今は生産完了し後継機種になっていますが、現場では全く問題なく使えています。
音色数は豊富だし、3GBをこえるサンプル容量なので、一つひとつの音も質が高い。
タッチ感も問題ありません。
しかし、この度買い替えをしようかと考えています。
その理由をあげていきます。
KORG系のシンセを購入しようと人は、一度これらの項目を確認してみてください。
トランスポーズボタンがない
なにはともあれこれです。
私のメイン楽器はアコギ、ピアノは幼少期から習っていたので弾ける、というもの。
しかもPOPSなので、「トランスポーズは邪道」みたいな考えは一切ありません。
※トランスポーズ:KEYをずらすこと
トランスポーズの機能は、おそらくすべてのキーボードに備わっていますが、その機能へのアクセス方法は様々。
そして、kromeは設定画面までいかないと変えられません。
多くのキーボードが、物理ボタンとしてトランスポーズボタンを用意しているのに対し、これはちょっと使いにくく感じます。
起動が遅い
大容量のサンプルが内蔵されているからだと思いますが、なかなかの起動時間を要します。
ちゃんと測ってはいませんが、体感では30秒以上です。
ちょっと長すぎですね・・・
エディターソフトのOS対応
私はmacですが、kromeをUSBでmacに接続して使えるエディターソフトは、最新のmacOSに対応していませんし、今後も対応する様子はなさそうです。
ダウンロード | KROME - Editor/Plug-In Editor | KORG (Japan)
機能がありすぎて難解
説明書をかなり読み込みましたが、使い方に関しては結構難解です。
普通に選んだ音色を出すくらいなら全く問題ありませんが、ドラムと一緒に音をならす際のドラムパターンのカスタマイズ方法とかは結構難しい。
説明書は日本語ですが、本体上ではすべて英語なので、ある程度の事前の知識がないと厳しいと思います。
また、これ一台で作曲までできるという機能もありますが、DAWを使う人にとっては、あまり必要性を感じません。
他のキーボードに比べて大きなディスプレイを搭載しているとはいえ、さすがに作曲では使いにくい。
◆
買い替える理由と称した記事なので、主観的に良くないと思う点のみを書きましたが、シンセサイザーとしては悪くない製品です。
トランスポーズ機能はたまーにしか使わない人もいるでしょうし、起動時間が気にならない人、エディターソフトを使わない人もいるでしょう。
知識が豊富な人にとっては、機能が難解ということもないでしょう。
DAWで作曲するのが当たり前の現代で、さすがに本機で作曲を積極的にする人はいなさそうですが・・・
なにはともあれ、これを売りに出して別のシンセを購入する予定です。
検討中なのは、ROLANDのJUNO-DS61です。
先日ROLANDのMIDIキーボード、A-49を購入したという記事を書きました。
ここでも触れていますが、ROLANDの打鍵感は私好みです。
そして、JUNOの設計思想はLIVEです。
私がハードシンセを使う用途の80%以上はLIVEです。
だから、トランスポーズボタンはあるし(オクターブボタンと共用)、機能もシンプルです。
LIVEで使うであろうスプリットやレイヤー、Favorite機能もあります。
対抗馬はYAMAHAのMX61ですが、JUNOの人気を考えるとこっちかな、と思っています。