バイクの魅力は、走っているだけで楽しいこと。
目的地よりも、そこまでの道のりが、ツーリングの醍醐味だ。
ただ、利便性ということからすると、バイクは車に負ける。
雨が降ったら最悪だし、エアコンもない、音楽も聞けないし、荷物も積めない。
何しろ、事故の時の被害は甚大で、バイカーのほうがいくら悪くなくても、バイカーの方が死亡する事故は多い。
しかし、だからこそバイクは、移動手段としてではなく、乗り物として好きな人だけが乗る。
そんなバイクだが、自分の身内に、ホンダのバイクに乗り始めた者がいて、今日1日貸してもらった。
10年以上のブランクはあっても、身体が覚えているのか、すぐに乗り慣れた。
また、ホンダのバイクは乗りやすさが優れているのも、すぐに乗り慣れた要因かもしれない。
驚いたのは、当たり前だがバイクも進化しているということ。
バイク自体の進化は、現在のギアや時間の液晶表示など。
しかし、それよりもバイク周辺機器類が充実している。
スマホホルダーがついているのなんて当たり前だが、自分がバイクに乗っていてもっとも煩わしかったことの一つである、料金支払い所の支払いも、ETCがついているので、いまは問題にならない。
また、ヘルメットの中にBluetoothのマイクとヘッドホンがついており、それをスマホとペアリングすれば、運転中に音楽も聞けるし、電話も可能。
操作は、メット横の専用機械で、片手でできるように工夫されている。
3人以上でツーリングに行った時に、最後尾を走る人がトイレに行きたくなった時に、どうやって前の人にそのことを伝えるか、というのも大きな悩みの種だったが、そういったこともないわけだ。
もちろん、聞けるのは音楽や電話だけでなく、ナビの音声ガイダンスも聞こえるので、ナビ利用に関しては、車並みのスムーズさを実現している。
テクノロジーの進化は、その及ぶ範囲が広ければ広いほど素晴らしいと思うが、こういったところにもしっかりと反映されていることは、本当に素晴らしい。
とはいえ、もちろん利便性ではいまでも車にはかなわない。
先ほどのスマホホルダーは、雨が降ったら使えないし、そうなるとナビもできない。
そもそも、荷物や事故の問題は解決していない。
しかし、バイクに利便性を求めすぎると、上述した、バイクそのものの楽しさが失われる可能性があるので、今のところこのくらいで十分ではないだろうか。
(荷物をたくさん積めるようにすると、えらくダサくなる、など)
時間とお金に余裕ができたら、またバイクを買おう。
学生の頃のように、日本一周する体力はないかもしれないが、近隣を走るくらいはできるはずだし、それでも十分に楽しいはずだ。