(その2の続き)
マイクには2種類、特に注意するのは、高価な「コンデンサーマイク」
マイクには、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクという種類がある。
ダイナミックマイクは、つなぐだけで音が出るが、コンデンサーマイクは電源を必要とする。
電源をコンセントからとると、見た目上も非常に「ダサい」ので、マイクケーブルを伝って電源をもらう。
この電源を「ファンタム電源」と呼び、電圧は48V。
では、どこから電源をとるのかというと、ミキサーだ。
コンデンサーマイクが使われているトラックのファンタム電源スイッチ(+48Vなどと表記されていることが多い)を入れると、コンデンサーマイクも使用できる。
逆に、ファンタム電源供給機能がないミキサーだと、コンデンサーマイクがあっても使えないので、他の機器(色々あるが、割愛)を使ってファンタム電源を供給するか、コンデンサーマイクの使用をあきらめるか、となる。
また、ミキサーによっては、各トラックにファンタム電源のスイッチがあるのではなく、ONにすると全トラックにファンタム電源が流れるようになっているものもある。
ファンタム電源は、電流を流し込む為のものなので、そのトラック自体のスイッチをオフにしてない状態でファンタム電源を入れると、ものすごい爆発音がなるので注意が必要だが、上記ミキサーのような、全トラック統一でのファンタム電源の場合は、全トラックのスイッチをオフにしてファンタム電源の入切をしなければならない。
尚、ダイナミックマイクやライン入力のところにもファンタム電源が流れることになってしまうが、これは特に影響はない。
ハウリング
ハウリングとは、音がループして「キーン」となるやつだ。
カラオケなんかでも経験があるのではないだろうか。
・マイクで音を拾う
↓
・アンプで音が大きくなる
↓
・それがスピーカーからなる
↓
・その音をマイクが拾う
これを繰り返してしまう。
つまり、スピーカーに音を近づけなければ良いのだ。
しかし、ライブの時は、パフォーマンス上、ボーカルがスピーカーの近くに来てしまうことがある。
この時は、臨時でPANを逆に振る。
PANは左右の定位のことで、ミキサーの各トラックにそのパラメーターの調整ノブがある。
PANを真ん中にすると、そのトラックの音は、左右のスピーカーから同じ音量で出ている。
PANを一番右にすると、右からしか出ない。左も同様。右よりにすると、右から多め、左から少なめ、といった感じ。
ボーカルが右のスピーカーの前に来てしまったら、PANを素早く左に振って、右のスピーカーから音があまり出ていないように、つまりハウリングしないようにする。
それでもハウリングする場合は、音量自体を下げるしかない。