日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

パソコンで音楽を作ろう〜その58 PAN

今回は、PANについてです

 

目次

  

PANとは

 

PANという用語も専門用語ですが、EQやコンプレッサーに比べればイメージしやすいと思います。

 

和訳は定位。ですね。

 

これがどういうパラメーターなのかは、普通の音源を聞いてもらえばわかります。

特にヘッドホンやイヤホンで聞くとわかりやすい。

 

市販のどんな曲でも良いので聞いてみましょう。 

音に集中するために、目をつぶります。

そして、音から実際の演奏風景を想像してみてください。

 

よーく聞いたら、歌は正面から聞こえますが、その他の楽器は真ん中よりちょっと右とか、すごく左で演奏しているように聞こえませんか。

 

これは、LRからなる音量の配分を変えているのです。

なんでこんなことをするのか。

これもこれまでの流れで勘の良い人ならわかるかもしれません。

 

それは、実際の演奏はこんなふうに聞こえるはずだからです。

 

自分の前でバンドが演奏したとき、目をつぶって聞いても、演奏者がどの辺にいるのかわかるはずです。

それは、左右の耳に届く音量が違うからですね。

人の脳は、左右に届く音量差によって、発源がどこにあるのかを判断しているのです。

 

だから、左右まったく同じ音量なら、正面に、左右に寄っていたらそちらに寄っているように聞こえるのです。

 

PANを扱わなかったら

 

もしPANを全部真ん中にししたらどうなるでしょう。

上の説明通りに考えると、すべてのトラックのPANが真ん中にあるということは、全員が1箇所にかたまって音を同じ方向に向かって発している、ということりなります。

 

現実にこんなことは無理ですよね。

 

だからPANは必ず扱いましょう。

基本的なセッティングは、その楽器をどこで演奏しているように想定するか、で良いです。

歌はだいたい真ん中ですよね。

(ボーカルが真ん中にいないバンドってないでしょ?)

ギターやベース、ピアノは、曲によって、バンドに寄って配置が違うとおもうので、それに従います。

一番左にピアノ、その次にベース、ボーカルが真ん中でその右にコーラス、一番右にギター2本、といったようなことを自分で決めるのです。

 

PANとステレオのLRは違う

 

似たようなものに、ステレオのバランス(LR)がありますが、これはPANとは違います。

 

巷に出回っている音源はほとんどステレオですよね。

LとRからなる音が違います。

バランスは、Lからなっている音とRからなっている音のバランスを決めているだけです。

一方PANは、一つの音をLRからなる音量差を決めているのです。

 

あとがき

 

PANの設定に決まりはありませんが、扱わないというのはありえないので、ちゃんと処理しましょう。