日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

証人喚問は何のために?

政治ネタはあまり書きませんが、さすがに今日はこれを書きましょう。

まず、国会や委員会は法廷ではありません。事実を明らかにする「権限」を行使できるのは司法の場です。国会や委員会でいくら追求しても、自分を不利にする可能性があるのならば答えるわけがありません。 ましてや、それが刑事訴追の可能性という大きな不利ならばなおさらです。

第一、刑事訴追のおそれがあるというのは、堅い言葉ですがつまり、やっちゃいけないことかもしれないんだよね、ということです。何に照らし合わせてやっちゃいけないかというと、法律です。取調中は、他の人に余計なことを言っちゃいけない、ということですね。法律守ろうとするのは当然です。 追求する方は、証言拒否を「保身」だったり誰かへの「忖度」だったりと思い批判しますが、佐川氏が守ろうとしているのは法律です。

ということで、そもそも証人喚問って何の為に行われるんでしょうね。上記をふまえて、激しい追求をしたら口を割るとは到底思えません。加えて言えば、普段から国会議員の答弁準備をしている人なので、口をすべらせて核心部分のボロが出ることも絶対にないでしょう。財務官僚は頭良いんです、、、

一部では、昭恵夫人の証人喚問も求められているようです。こちらは官僚ではないので、非日常の雰囲気かつ激しい追求の末、もしかしてボロがでる可能性はあります。しかしそれを期待するのはワイドショー的だし、全うな議会とは思えません。 そこも真実を知りたいからこそ、もし法に触れる可能性がある案件ならば、司法の場に持ち込むべきです。

ファクトをつみあげて法に触れるかどうかを決めるのが司法の場、国会は法律を作ったり予算の使い方を決めるところです。 国民は真実を知りたいとは思っていますが、それを「誰に」やってほしいという特定はしていないんじゃないでしょうか。合理的に考えれば、それを委員会の場でやるのは難しいというのは自明です。

公文書は国民の財産です。これを書き換えたり改ざんしたりするというのはとんでもないことです。 だからこそ、成熟した社会を形成している(はずの)日本ならば、冷静に真実を追求していってほしいと思います。 同時に、この問題は国内では大問題でも、世界的に見れば直接無関係の小さい問題です。 真実を明らかにする場所に委ねて、山積する他の問題に早く取り組んでほしいと思います。