学校はとにかく閉鎖的です。
何かと話題になるブラック校則が象徴的です。
ブラック校則とは言え、ルールはルール。
大人になって、「そのルールがおかしい」と言ったところで、やっぱりルールは守らないといけません。
だからルールは守りましょう。
これが、教育現場で子どもたちに、たとえブラック校則でも守らなくてはいけないという理由になっていることが多い。
でも、この理屈には決定的な抜けがあります。
それは、大人が守るルール=法律は、変えることができるということです。
法律を作るのは国会議員。
そして国会議員は選挙で選ばれます。
国会が国権の最高機関なのは、国会議員が私たちの投票によって選ばれるからです。
国会が唯一の立法機関なのは、法治国家であるこの国の法律を、私たちが選んだ人が作る、という仕組みになっているからです。
つまり、法律は私たちの投票で変えることができる可能性があるのです。
一方、校則にはそんな民主的な方法で変える仕組みがありません。
学校によっては、生徒と先生、または保護者と先生との話し合いによって校則を変えることができる仕組みを作っているところもありますが、全体に占める割合は少ない。
また、私立の学校に行かない限りは学校を選ぶ選択肢もありません。
住んでいるところで勝手に決まります。
校則はそんな中で決まるのです。
私たちが選んだ国会議員が作った法律を守らせること。
知らない人が勝手に作り、今後民主的に変えられる可能性もほとんどないブラック校則。
これらを一括にして、ルールを守ることが大切、なんておかしすぎです。
こういうことを言っている人は、法律を決めているのが私たち国民から選ばれている人なんだ、という意識が低い人でしょう。
民主主義の根幹は、この国を形作るのは私たちなんだ、ということです。
国会議員は、あくまでも私たちの代表者であり、手が届かない偉い先生ではありません。偉いのは私たち自身なのです。
学校の学区制もなくしてほしいし、校則を変えられる仕組みもぜひ作って欲しい。
校則自体は各々の学校で決めた方がよいと思いますが。校則の制定の仕方については、文部科学省が決めるべきではないでしょうか。