日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

「きちんと」している日本の、身近に潜む罠

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「きちんと」した日本

 
日本は、諸外国に比べて、いろんなことが「きちんと」している。
日本にしか住んだことがなく、日本が当たり前だと気づかないことも多い。
 
有名なのは、電車だ。
トラブルが無い限り、日本の電車は時刻表通りにくる。3分ずれることは珍しい。
世界ダントツ1位の乗降者数を誇るにもかかわらず、だ。
(列車の年間乗客数世界ランキング、1位から23位まで全て日本の駅)

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他に実感した経験もある。
海外旅行に行った友人から、珍しかったからという理由で、袋ラーメンをお土産にもらった。
同じものが3袋で1セットとなっているものだが、1袋につき、通常ならば粉末スープが1つはいっているはず。
しかし、この3袋の中には、粉末スープがそれぞれ1つ、3つ、そして0という配分だった。
 
こんなことは日本では殆ど経験できない。
いかに日本が「きちんと」しているかが分かる。
 
しかし、そんな日本でも驚くようなミスがあった。
 

電気代の怪談

 
近所の理髪店は個人経営で、ここに越してきたのは15年前。
それより前は、都会に住んでいたそうで、のんびりと暮らしたいというのと、家賃や光熱費などが都会にくらべやすいから、という理由で越してきたという。
 
住み始めてすぐにその安さを実感したそうだが、特に感じたのが電気代。
以前の半額以下になったそうで、満足しているとのこと。
 
ある日の夜8時頃、突然停電した。
ブレーカーをチェックしても、問題ない。
仕方ないので、電力会社に来てもらうが、担当者も首をひねる。
 
ふと隣の家に目をやると、そこの住人がエアコンの室外機を設置している。
挨拶代わりに声をかけてみると、最近電気代がやたらと高いので、省エネ対策をしてある新しいエアコンに買い換えたところだという。
 
続いての会話。
 
電力会社担当者「今、ブレーカーは落としていますか?」
住人「落としています」
電力会社担当者「恐れ入りますが、少しだけブレーカーを上げてもらえますか」
住人「いいですよ」
 
そしてブレーカーをあげると、住人の家の電灯がつく。
そしてなんと、理髪店の方の電灯もついた
 
電力会社担当者は、すぐに「何らかの」工事を済ませ、逃げるように帰っていったという。
 
おわかりだろうか。
 
なんと、理髪店の方の電気も、隣の家の方から引いてくるような配線になっていたのだ。
つまり、理髪店の方の電気代は、全て隣の家の電気代に計上されていたのだ。
15年もの間
 
理髪店の電気代が安かったのは当然。
基本料金のみ、だったからだ。
 
理髪店と隣の住人が事情を把握したあと、どうなったのかは知らないが、間違った配線をした工事業者は既になくなっているらしく、また15年分の電気代を一括で隣の住人に返金するのも簡単なことではないので、問題解決がスムーズにいったとは思えない。
対策のためにエアコンまで買い替えているのだから、考えただけでも恐ろしい。
 
理髪店の方は、毎月電気代がやたらと安い、と気付くことは出来たのかもしれないが、「きちんと」している日本において、まさか電気の配線が間違っている、と想像するのは難しいだろう。
 
気をつけようがないことかもしれないが、、、、
気をつけたい。
明日は我が身、かもしれない。