日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

ライブとレコーディング

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今回は、ガッツリ音楽で。

音楽を始めるきっかけになるのは、ライブ(コンサート)ということが多い。

自分が学生の頃くらいまでは、ネットがまだなかったので、ライブはライブ映像が入ったビデオを買わない限り見ることができなかった。

音源を聴き込んで、ライブを想像して期待に胸をふくらませ、いざライブに行くと、期待以上の感動を感じ、気づくと音楽を志している、といった具合だ。

今でこそライブ映像は、動画サイトを通じてほぼ無料で見ることができるようになったが、それでも実際にライブに行った時に受ける感動は、他のなにものにも代え難い類のもので、音楽を始めるきっかけにする人も多いだろう。

人が音楽に触れるきっかけはライブか音源かしかない。

では、単純「量」で考えて、どちらの方を耳にする機会が多いか。

当然、音源だ。

これが何を表しているかというと、ビジネス的に考えても、音源の方がお金が動く、ということになる。

そして音源制作の為に必要なのが、レコーディング。

マチュアのミュージシャンとプロのミュージシャン、その境目をはっきりと決めることは難しい。

音楽で1円でも稼いだらプロ、というのならば、ライブハウスに出ている人はみんなプロになってしまう。

かといって、いわゆる「メジャー」に属しているひとをプロだと定義しても、昨今の不況の中では、メジャーに属すことなく、より多い年収をもらっている人もいる。

ここでは、プロというのは、「音楽だけ」で「生計」が立てられている人をプロと呼ぶことにする。

自分からみたプロとプロでない人の違いは、レコーディングの経験数だ。

冒頭にも書いたように、ライブを見て音楽を始める人が多いからなのか、楽器やボーカルの練習を繰り返したあと、まずライブをするというミュージシャンは多い。

つまり、ライブ未経験のミュージシャンというのは、プロ・アマ問わず殆どいない。

一方、レコーディングはそうでもない。

月に10本ライブしています、という人はよく見るが、月に10本レコーディングしています(または参加しています)という人は稀だ。

先日自分が関わったミュージシャンは、年間平均数十本のライブをし続けてもう20年ちかく経つが、レコーディング経験はたったの3回だった。

ライブというのは、3次元で表現するもので、演奏のクオリティーも確かに大切だが、それよりももっともっと優先しなくてはいけないことが多くある。

パフォーマンスや服装、演奏の見た目にも気を使うのが当然だ。

その総合力でライブは勝負する。

一方レコーディングは、2次元、つまりライブ時に演奏以外に注ぎ込んだエネルギーを、全て演奏だけに注ぎ込む。

プロのミュージシャンとアマチュアのミュージシャンは、ここが決定的に違うと感じる。

レコーディングをあまり経験していないミュージシャンの場合、ライブと同じテンションでレコーディングにのぞんでしまうことが多い。

しかし、当然ながらライブとレコーディングは全く違ったものだ。

どちらのほうが大事、ではなく「別物」だということだ。

そして、お金がより動くのは音源だということを考えると、プロのミュージシャンを目指している人ならば、今すぐにでもレコーディングを始めたほうが良い。

レコーディングというととても難しそうだが、スマホに録音して練習するだけでも全然違う。

それに、昔ほどお金を出さなくても、一般の人が聞いたら違いがわからないレベルの音源を作るための機材を買うことが出来る時代だ。

パソコン、オーディオインターフェイス、マイク、シーケンスソフト、ケーブル類。

とりあえずこれだけあれば始められる。

(下部リンク参照)

あまり安いものだと長持ちしないものの、全部合わせて20万くらいかければなんとかなる。

今ライブやその準備に充てている時間の半分でもレコーディングに充てれば、間違いなくプロに一歩近づけると思って良い。

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