この時期だからでしょうか。
この類の記事をよく見かける気がします。
ちなみに私の場合は、就職時期にはまだインターネットが今ほど普及していなかったので、書籍や新聞の記事がその役目を担っていました。
当時からひねくれ者だったからなのか、こういうのを読むという行為自体が、社会人として未熟なことを証明しているようなものだ、なんて思っていましたね。
生意気だったんです。
また、実際に私は就職せず、海外に逃亡(?)したので、こういったマナーがどれほど大切なのか、あるいは大切でないのかはわかりません。
実際に日本で就職したのは20代の後半で、その頃には自分なりの労働に対する哲学を持っていたので、こういう記事や本を読むこともありませんでした。
記事を読むと、うーんと思うものからその通りだと思うものまで色々です。
気になるのは、NG行動4で出てくる「仕事中、私物のスマホをチェックしない」。
最近こそ働き方を考えなくてはいけない、という風潮ですが、以前は残業だって休日出勤だって、根性忍耐が美学だった頃には善でした。
そういった時代には、職場から自宅へ電話があるのは当たり前で、それを無視するようなことは許されなかったはずです。
それが今では、私物のスマホ使用禁止です。
変わった点だけを見ると、プライベートの電話も使え→プライベートの電話は使うな、です。
私物のスマホと仕事用のスマホを分けることが当たり前な時代なのでしょう。
ちなみに私はフリーランスで、残業や休日という概念もないし、プライベートと仕事という区切りもはっきりしないので、スマホを分けるなんてことは面倒でしていません。
サラリーマンや公務員とフリーランスを一緒に考えるのはどうかと思いますが、かといって上記したように、サラリーマンや公務員を一括りにするのも無理があります。
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ところで、これはある記者さんが不特定多数向けに書いた記事ですが、現場で自分が上司という立場にいる人の中には、この中にある行動をとる新入社員をみて、本当にいた、と関心(?)する人もいるでしょう。
それを正してほしいと思った時に、この記事を紹介するわけにもいかず、結局上司という会社内での立場や、年上だという経験値の差を武器に矯正させるという手段に出ます。
しかし、小学生ならいざしらず、成人してしっかりと物事を考えられる人を相手にする場合は、理屈抜きに従え、という行為は結局陰口を産み、ストレスを産みます。
やはり、上司自身が魅力ある人間になり、矯正せずとも見習ってもらえるようになるのが、遠いようで最も近い方法ではないでしょうか。