私が若い頃、オバタリアンという言葉が流行りました。
ウィキペディアにもあるように、あつかましい中年女性のことです。
私もバイトで接客を多く経験しましたが、最もタチが悪い層は、高齢女性でした。
これは飲食店の種類によらず、どこでもそうだったと思います。
従業員用の通路が建物の裏にあり、店内からそこを通って出ると駐車場まではほんの少し近くなるということで、ある中年女性が
「その通路通してよ」
と言ってきました。
丁重にお断りしても
「私だけいいじゃない」
と言います。
なぜこの人は、自分だけが特別優遇されると思ったのかさっぱりわかりません。
こんな話が山ほどあります。
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冒頭の記事は、女性に限らず、高齢者全般が対象となっています。
高齢者が一様に不機嫌なはずがありません。記事中に出てくる海外事情と同じく、年をとってまるくなった人も多くいます。
しかし、あつかましかったり、理不尽だったりする人がいると、マナーの悪い喫煙者で全ての喫煙者のイメージが落ちてしまうように、高齢者全体のイメージも悪くなってしまいます。
もちろんこれは逆、つまり良い行動をとれば高齢者全体のイメージアップにもつながります。
高齢者の方には、今一度自身の行動、言動を見直してほしいとお願いしたいですね。
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上にも書いたように、オバタリアンが流行った時代は、私はまだ十分に若い年齢でした。その時に
「どんな人があんなおばさんになるんだろう」
と疑問に思ったものです。
しかし、大人になってなんとなくわかってきました。
おそらくですが、年をとってオバタリアンと呼ばれる人たちも、若い頃はそんなにあつかましくなかった、すくなくとも許容範囲だったのではないか、と思うのです。
なぜなら、自分とともに周りの知人も年をとっていき、その中には明らかにあつかましくなっていく変化を見て取れる人を見つけることができるからです。
男女問わず、若い頃は、あまりよろしくない高齢者をみて、自分があんな風になるとは考えもしないのではないでしょうか。
しかし、その人たちの一部が見事悪い変化を遂げてしまうのです。
これは当然防ぎたい。その為にはどうすればよいでしょうか。
それは、当事者として考える、ということです。
自分も流されるとあんな風になってしまうかもしれない、と思えるひとは大丈夫ではないでしょうか。
逆に、客観的にしか捉えられない人は危ない。
それは、怪しい宗教なんかに騙されない、と思っている人ほど簡単に騙されてしまうというのと似ています。
人の意志はそんなに強くないし、同調圧力は空気の力は馬鹿にできません。
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ニュース全般そうですが、分析はさておき批判記事は特に、自分自身に置き換えて、この場合だと反面教師だと思って読むのが最も為になると思います。