基本的にはテクノロジーが好きなので、それを使って業務のスリム化を実現することも好きです。
現代において、オフィス系ソフト、いやコンピュータ自体やインターネットがないと想像すると、それだけでうんざりしてしまいますが、それはわたしだけではないはずです。
懐古主義でもない限り、業務においては新しいものであればあるほど良いとおもえるはずです。
仕事においては生産性が非常に重要ですが、時間短縮はテクノロジーの基本です。
実際に、やっぱり紙の書類じゃないと、、と言っている人の中には、単純に新しいことを覚えるのを面倒がっているだけとしか思えないような人も多くいるでしょう。
人生日々勉強です!
しかし、実は懐古主義ではない自分でも、これはテクノロジーを使わないほうが良いな、と思う瞬間があります。
例えば見積書や請求書といった書類作成サービス。
普段(7割くらい)はクラウド型の書類作成サービスを使っています。
サイトが用意してくれているテンプレートがあるし、自社登録や取引先登録をしておけば、作成は非常に簡単にできます。
そのサイト上で作成したものならば、メーラーを通さずに取引先のメールアドレスあてに直接PDFで送付することも可能。
もちろんクラウドなので、スマホやタブレットからもアクセスできるので、いつでもどこでも書類作成、送付が可能です。
送付日時も自動的に記録されるので、いつ送ったかを記録し忘れもありません。
つまり、印鑑も印刷も郵送する手間もいらない、そして時間もわずかで済みます。
これが紙の書類だと何かと面倒なのは言うまでもありません。
しかし、取引先によっては、私はあえてプリントアウトし、捺印、封書に入れて相手先まで出向くこともあります。
相手がそれを望んでいたら当然ですが、そうでない時もそうすることがあります。
なぜでしょうか。
それは、相手とのコミュニケーションをリアルでとるきっかけになるからです。
フリーランスならば、いつどこで誰からどんな仕事がやってくるか全く予測がつきません。
仕事はしたいので、つまり常にアンテナを張っていることになります。
上記の書類作成クラウドサービスは、確かに早いし正確、便利です。
しかし、それが故に相手と直に話す機会すらスリム化されてしまいます。
人が人に仕事を頼む時って、メールに書いてある文章や取引内容だけで判断するわけではありません。やはり「人となり」をみます。
もちろん、メールの文章なんかでもある程度人となりは見えますが、直に会って感じる部分の方が大きいのは当然ですね。
それによって無駄を省き、より有意義な人生を歩むことができたら、それに越したことはありません。
しかし、それを使う前に、果たして本当にスリム化した部分が「無駄」の一言で終わらせて良いものなのか、それによって失う何かはないのか、というところも考えないと、実は気づかない間に失っているものもあるのかもしれません。
もちろん、それを踏まえてあえてスリム化することが、進化と呼べるものだと思います。