飛行機エンジンに「御賽銭」・乗客「安全祈願」 TBSテレビ【あさチャン!】|JCCテレビすべて
これまたすごい事件ですね。
飛行機のエンジンに小銭入れたら危険そうというのは、確かに誰にも習っていませんが、なぜか大半の人は知ってます。
記事によると安全祈願だそうです。
飛行機に対しては、統計を完全に無視した恐怖を感じる人が多いようです。
よく知られているように、車の方が遥かに危険で、交通事故による国内死者数は年間4000人。一方飛行機事故による死者数はほとんどのゼロに近い。
人が何に恐怖を感じるかは、理屈とは違うみたいですね。
同じように理屈に合わない恐怖は、幽霊です。
幽霊は、まあいないだろうと思います。しかし、百歩譲っていたとしましょう。
ところでそれは、なぜ恐怖の対象なのでしょうか。
十分な説明にはなりませんが、それはおそらく得体の知れないもの、よくわからないもの、だからでしょう。
有名な話に、ハレー彗星があります。
その昔、まだハレー彗星がなんたるかがまだ解明されていない頃、ハレー彗星が観測できる地域に住んでいる人は悪魔だの毒だの言って恐れたそうです。
それが今はどうですか。
世紀の天体ショー扱いです。
もちろん、ハレー彗星自体にはなんの変化もありません。
変わったのは人の捉え方です。
幽霊がなんたるかがいつの日か解明されたら、それは同時に幽霊が恐怖の対象ではなくなることを意味します。
現在心霊スポットと呼ばれる場所は、入場料が発生する観光スポットに変わるのかも知れません。
こういうのは単なる冗談ですむ程度の話ですが、そうでないものもあります。
放射能です。
福島第1原発の事故により、放射能が撒き散らされた時、人はとにかくそれを恐れました。
なぜか。
それは放射能のことをあまり理解していない人が多くいるからです。
それから冷静に放射能のことを勉強し、何が危険で何が危険でないかを認識していった人と、なんとなくの恐怖感をずっと感じる人に別れました。
人は最悪のことを避けるため、「とりあえず」危ないと言われている方の対策をします。
その同調圧力が、放射能に対する正しい知識を得ようとする人たちの弊害になったことは多々あったでしょう。
人はわからないものを怖がります。
それを避けるためには、わかるようになるまで、そして理屈抜きの恐怖が消えるまで勉強するしかありません。
理屈抜きの恐怖感は社会を後退させてしまいす。