私は、習慣化に関しては少しだけ自信があります。
失敗したことがありません。
理由は簡単です。失敗することには挑戦しないからです。
どういうことか説明します。
ジョギングの習慣化を目指している人を例にとってみます。
まず、ジョギングを習慣化したい、と思っているその時は、おそらくモチベーションが高い状態です。
いわゆる、やる気スイッチがオンの時、ということです。
その状態でジョギングの日課を決めたら、当然ハードルの高いものになります。
個人差もあると思いますが、毎日5Kmとかですね。
こここそが失敗の要因です。
繰り返しますが、習慣化を目指して何かを始めるのは、やる気スイッチがオンのときです。
一方、それを継続しているときには、必ずやる気が下がっている時期がやってくる、ということに気づかなければいけません。
やる気が上がっている時に決めた日課を、やる気がない時にこなせると思いますか?
まあ無理でしょう。
やる気だけではありません。
日課を決める時は、たいていそんなことを考える余裕が心身共にある時です。
会社で大きな失敗をやらかした時や、友人ともめて気分が落ち込んでいる時に、習慣化のことやその内容を決める人っていないでしょう。
しかし、習慣化をめざして毎日ジョギングしている期間中には、心身共にへこんでいるときもやってくるわけです。
では、どうすれば良いかと言うと、自分の想像の中で、この日課はハードル低すぎじゃないか、というくらい低いハードルに設定するのです。
ジョギングなら、週に3日、500mずつなど。
(こうなると「日課」ではありませんが、まあそこは無視してください)
ハードル低すぎだと思いますか?
でも、意外と難しいものですよ。人は本来楽をしたい生き物です。
手の届かないところにあるリモコンを取りに行くのすら煩わしく感じますよね。
リモコンを取りに行く行為に比べたら、ジョギング500mはずっとハードルが高い。
このくらいハードルを低くして、一定期間(1ヶ月など)継続できたら、ほんの少しずつハードルを上げます。
頻度を上げてもよいし、距離を延ばしても良い。
ほんの少しずつならば、それまでの継続をしやすい。
そして、それがまた一定期間続いたら、またほんの少しハードルを上げる。
これを、継続できないところまで上げてみて、続かなかったら、その一歩手前のハードルを恒久的な日課にします。
習慣化というのは、目標が「続けること」です。
週に3日、500m走っても脂肪は落ちないかもしれません。
しかし、後に脂肪が落ちるくらいの日課をこなせるくらいになる頃には、習慣化によって達成した「続けること」が、別の目標に到達するための武器になるのです。
最初から「体重マイナス○kg」という目標を立てるのも悪くないのですが、それをあまり意識しすぎると、そこに少しでも近づかないといけない、という強迫観念にとりつかれます。
結果、毎日やっていることに意味があるんだろうか、と思うようになって断念、失敗に終わるのです。
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習慣化のためには、とにかくハードルを下げる。
びっくりするくらい下げる。
少なくとも私はこれで失敗したことはありません。
ぜひお試し下さい。