
武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50
- 作者: 山口周
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/05/18
- メディア: 単行本
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先日も紹介したこの本を読んでいますが、マジでおもしろいです。
今日読んだ箇所に出てきのがフェスティンガー。
名前が難しいので、フェスさんにしよう。
で、認知的不協和です。
にんちてきふきょうわ。
むずかしそう!!
でも、中身はわかりやすいですよ。
意識と事実が異なった場合(不協和になった場合)、人は意識の方を変えて合理化する、というものです。
はい、まだわかりにくいですね。
この本に出てくる例をそのまま使います。
共産主義を擁護するメモを書いたら、ご褒美がもらえる、という状況になったときに、「共産主義はだめだー」という「意識」と、
「共産主義を擁護するメモを書いてご褒美をもらった」という「事実」で、
不協和が起きる。
これがストレスになりますね。
ストレスは解消したいので、不協和をなくしたいけど、事実は変えられないから、意識を変えちゃう。
この例で言えば、共産主義は良いところもある、って考えるようにすれば、ストレスが軽くなる、ということですな。
で、ここがミソですが、共産主義を擁護するメモを書いた時のご褒美が、もし高価なものだったら、
「高価なご褒美をもらうためにイヤイヤメモを書いたんだ」
って考えられる。
でも、ご褒美が大したことなかったら、ご褒美のために書いたって言えないまま、不協和が残っちゃう。
だから、ご褒美を少なくして、不協和解消を促し、それは結果的には意識を変えることになり、それを「洗脳」と呼ぶ、と。
すごすぎ・・・
つまり、意識が行動を起こさせるのではなく、行動からさかのぼって意識を変えていく、という行為を人間はやっているのだ、ということですね。
実際にフェスさんは実験で検証までやっています。
夫のDVに苦しむ妻に対して第三者が「なんで別れないの?」って聞くと
「でも、良いところもあるのよ・・」
って答えること、よくありますね。
これも、同じ思考パターンかもしれません。
いやぁ、よくこんなこと思いつきますね・・・