日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

あなたは洗脳されていない、と自信をもっていえますか?


韓国人のボクが「反日洗脳」から解放された理由【韓国人 YouTuberのWWUKさんと対談】

 

政治ネタはあんまり書きませんが、実は内心で意見は持ってます。

、、が、やっぱりあんまり書かないでおこうと思います、、、

 

で、なぜこの動画を貼り付けたのかというと、洗脳という言葉について書いておきたいから。

 

この動画では「反日洗脳」というワードが使われていますね。

韓国では、初等教育で、竹島を自国の領土だということを徹底的に叩き込むようで、そんな歌まで歌うそうです。

 

でも、その根拠というのは示されない。

それが、子どもにとってはムズカシイからなのか、そもそも根拠がないからなのかわかりませんが・・・

 

ただ、初等教育において叩き込まれたことは、たとえ根拠がなくても、基本的な思想を決定づけるとは思います。

それがいわゆる洗脳という行為になっちゃってる、と。

 

日本で洗脳という言葉が有名になったのは、オウム真理教事件です。

出家信者は、狭い部屋に閉じ込められ、何時間もかけて教祖を敬うべき動画を繰り返し繰り返し見させられたそうです。

また、出家信者ばかりが同じ施設に集まって生活、活動をともにしているので、同調圧力も洗脳をあとおししたのかもしれない。

 

結果、それは殺人すら犯すまでになってしまいました。

 

洗脳は、こういった事件で有名になった言葉なので、相当にマイナスイメージを伴っています。

この動画でも同じですね。

 

ただ、洗脳という現象だけをみてみると、それは親や教師、大人が子どもに対して行う教育とかとあんまり変わりません。

 

例えば、人は殺してはいけません、という考え方があります。

それに対して、なぜ、を突きつけられたら、ちゃんと答えられる人は多分いません。

 

法律があるから?

それは答えになっていませんよ。その法律はなぜあるのか、という答えがないとだめです。

 

自分がやられて嫌なことは人に対して行うのはNG?

じゃあ、死刑覚悟で無差別殺人を行った秋葉原の連続殺傷事件の犯人はどうなるんですかね?

 

あるテレビ番組で、中学生が「なぜ人は殺してはいけないのですか?」というストレートな質問をしたときに、そこにいた知識人や専門家など含め、誰一人明確な答えを出せなかったことを覚えています。

 

このように、実は「なぜ」を繰り返していくと、人を殺してはいけない、という当たり前のことですら根拠が成り立たなくなります。

 

じゃあ、人を殺すのが良いことなのか良くないことなのか、も議論に値するのか、といえばそうは思いません。

 

なぜ私がそう思うのか。

それは、私が「人は殺してはいけない」というように洗脳されているからです。

 

理屈抜きに、だめなものはだめ。

それは、洗脳されている状態と差がありません。

 

何を言いたいかというと、洗脳という言葉が持つイメージ部分は一旦取り除いて、その現象だけに着目すると、そんな現象はいくらでも身の回りにあるし、それがすべて悪いとも限らない、ということです。

 

私は、理屈抜きに「人は殺してはいけない」という洗脳(という言葉をあえて使います)を受けていてよかったと思います。

(良かったですよね・・・?)

 

 

洗脳という言葉は、往々にして「自分は洗脳されていない」と思い込んでいる人が使います。

 

言葉遊びみたいになりますが、それは「自分は洗脳されていない(されるわけがない)」という「洗脳」である可能性はありませんか?

 

ちなみに、不思議な決まりがたくさんある校則に関して、その根拠を問いただしても、一部の校則には根拠がない。

でも守らせる方(学校や教師側)は、「決まりだから」「昔からそうなっている」で終わることがあります。

 

これが洗脳でなくてなんなんでしょう?

 

そして、洗脳されている人は、自分が洗脳されているとは決して思いません。

上の例で言う学校や教師は、理屈抜きに決まりを信じ切っているので、洗脳されている状態と言ってしまって問題ないと思いますが、それを言ったらガチギレされそうです・・・

 

話が右往左往しているようですが・・・

要するに私が言いたいのは、洗脳されているかされていないかの2項対立では、なんの意味もない、ということです。

なぜなら、みんな多少なりとも洗脳されているからです。

 

ただ、自分が洗脳されていることを知っていたら、「いや、待てよ、これは本当にそうなのか?」と疑問を持つきっかけが持てると思うんです。

 

一昔前まで、24時間働けますか、というCMが堂々と流されていた時代は、働く時間が長ければ長いほど、カッコイイという洗脳を受けていた、と言えませんか?

 

支払いはやっぱり現金じゃないと、という主張に根拠はありますか?それは現金こそ価値なんだ、という洗脳とは違いますか?

(紙幣はもともと金の預り証しかありません)

 

洗脳という言葉は、オウム真理教事件インパクト抜群の知られ方をしたので、ほとんどの日本人にとっては、それは自分のいるコミュニティーとは全くべつところで起こる現象なんだ、と感じるのかもしれません。

 

でも、多分あなたも洗脳されています。

洗脳されていることが悪いんじゃありません。

洗脳されている、とまずは認めることが、次の議論を生むのだと思います。