外出自粛によって家にいる時間が増えました。
仕事もリモートワークが増えたので、家族が一つ屋根の下にいる時間がとにかく増えましたね。
これまで、こんなに家族と共にすごしたことはなかったかも、と思うくらいです。
家族の大切さや絆を改めて感じた、というつぶやきも、ネットでよく見かけます。
ステレオタイプな意見ですが、日本では家族との時間を作るために仕事を休む、減らすというのはまだまだ一般的ではありません。
ですから、こういう状況にならないと一生経験することがなかったかもしれない時間かもしれませんね。
もちろん、これは良いことです。
ただ、なかには独り身の人もいます。
自ら独り身を選んでいる人なら構わないのかもしれませんが、いろんな事情があって独り、という方もいるでしょう。
そんな中には、日々の寂しさを友達とすごす時間によってうめていた人もいるでしょう。
そういった方々には、今回の外出自粛は辛い。
別に私は偽善ぶっているわけではありません。
どんな行動をとっても、一部の人にはそれが辛く感じることがあります。
車好きの会話は、交通事故で大切な人を失った人には辛いでしょう。
出産の知らせは、子どもがなかなかできない人にとっては悲しくもなるかもしれません。
すべてを気にしていると、生き辛い世の中になります。
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コロナ禍をきっかけに家族の絆を強めることができたのは良かったことです。
でも、外出自粛自体が良いことではあるはずもありません。
あくまでコロナ禍はきっかけにしかすぎず、願わくは、こんな疫病なんて流行らなくても、家族の時間を作ることが当たり前になるよう、社会の雰囲気が変わっていくことが望ましいと思います。
独り身の人でも、家族がある人でも、ほどほどに仕事をしたい人でも、バリバリの仕事人間でも。
どんな人でも許容できる社会を目指すのが私達の使命ではないでしょうか。