コラムをもう一つくらい書いておきましょうね。
以前の記事で、ソフトは
- Cubase
- Logic
- Studio One
この中から選びましょう、と書きました。
ところで、Pro Toolsってきいたことないですか?
Pro ToolsもDAWソフトの一つとして考えて良いです。
もっとも、レコーディングスタジオにあるPro Toolsは業務用で、ソフトウェアだけでなく、オーディオインターフェイスやDSPカードなどまとめてPro Toolsのシステムであり、一般用とは異なったものです。
一般向けのPro Toolsもあり、こちらは上記3ソフトに近いものです。
Pro Toolsは、DAWの先駆けと言っても良いくらい歴史もあり、今現在でもプロ用のレコーディングスタジオの録音システムは 99%がPro Toolsです。
業務用、一般用の違いはあるとは言え、これだけ信頼のおけるソフトがなぜ選択肢に入っていないのでしょうか。
それは、個人が家で使うソフトとしては他のソフトに操作性で劣る、と感じるからです。
具体的には、MIDI(打ち込み)の録音、編集においてですね。
これには理由があります。
Pro Toolsはもともと、生の音を録音するためのシステムとして開発されました。
今でも、プロ用のレコーディングスタジオで打ち込みをすることはほとんどなく、あくまで生の音を録音するためのシステムとして機能しています。
開発当初から現在に至るまで、生の音をレコーディングすることを中心に使われてきたソフトなので、オーディオの録音や編集に関しては、上記3ソフトよりも操作性は上ではないかと思うくらい、よくできています。
一方、個人が家で音楽をつくるときに、MIDIを一切使わないなんてことはあまりないと思います。
ギターやベース、歌ならわかりますが、ドラムって家で録音できる人ってほとんどいません。
ストリングスも演奏者は少ないしギャラも・・・
こうなると、少なくともデモ作り段階ではMIDIを使いまくります。
レコーディングスタジオでの想定とは根本が違うのです。
MIDIの録音、操作に関しては、上記3ソフトは本当によくできています。
個人が家で使うことを想定しているから、当然その操作性を追求しているのです。
そして、Pro Toolsに劣るとはいえ、上記3ソフトでももちろんオーディオのレコーディングは可能で、特に使いにくいわけでもありません。
オーディオとMIDI、総合的に考えると、家で音楽を作ることを考えたら、やはり上記3ソフトがおすすめです。
もちろん、今後の開発で一般向けPro ToolsのMIDI録音、操作性が上る可能性は十分にあります。
そうなると、業務用とは言え世界中のレコーディングスタジオで使われているソフトと同じソフトを自宅でも使える、というのはメリットが大きい。
まあ、でもとりあえず現時点では上記3ソフトで良いのではないでしょうか。