ミックス作業でやることは、ミキサーをみたらだいたいわかります。
細かい設定は職人作業ですが、何をやるかだけ把握しておくと全体が理解しやすいでしょう。
目次
ミキサーを見てみる
これはStudio Oneのミキサー画面ですが、他のDAWソフトもだいたいこんな感じです。
トラックが横にならんでいます。
ここでは6トラック並んでいますね。
一番右がマスター(メイン)です。
各トラックの上から下に音が流れていくイメージです。
では、各トラックの上から順に見ていきましょう。
①インサート
ここにはインサートエフェクトを挿します。
ミックス作業で使うエフェクトは、EQ、コンプ、リミッターが主。
場合によっては、これ以外のエフェクトをかけます。
②センドリターン
ここには、センドリターンエフェクトを設定します。
リバーブ、ディレイ、などの空間系エフェクト、場合によっては歪み系もこちらでかけます。
③PAN
PANは定位のことです。
モノラルの場合、PANなにも扱わなかったら、LRのスピーカーから同じ音量がなります。
PANをLまたは左に振ると、LRのスピーカーからなる音量が変化します。
たとえば右から7割、左から3割など。
こうすることによって、その楽器を真正面に置きたいのか、少し右に置きたいのか、かなり左に置きたいのか、という設定ができます。
④フェーダー
音量です。これが一番馴染みがあると思います。
楽曲では、同時に複数の楽器がなるので、各楽器の音量を調整しないと聞こえづらくなります。
あとがき
ミックス作業は、細かいことを除けばこれでほとんどです。
マスターも含めた各トラックに、上で説明した設定をしていくだけです。
ただ、これがやっぱり難しいんですよね。
メジャーの曲ともなると、トラック数が50を超えることもあり、そのトラック一つ一つに設定をしていくわけだし、音楽の成分は2つと同じものがないので、設定は結局その都度調節する必要があり、プリセットでバシっという感じにはなりません。
次回は、各設定を順に見ていきましょう。