リバーブの続きです。
目次
リバーブをセンドリターンでかける理由
前回の記事で、リバーブとは場所のシュミレーションだということを説明しました。
さて、ミックする際に、この曲は部屋で演奏しているという想定で音をつくっていく、と決めたとします。
その場合、すべてのトラックにroomリバーブをかけます。
そうしないと理屈が通りません。
だって、同時に演奏しているように聞こえないと変でしょう?
そして、勘の良い人ならもうわかります。
同じ部屋で演奏しているようにリバーブをかけるということは、そのリバーブが全く同じでないとおかしい、ということです。
センドリターンの音の流れはこうでしたね。
このAUXトラックに入ってくる音は、いくつでも設定できます。
歌、ギター、ベースなどをすべて同じAUXトラックに流し込むことができるのです。
そして、このAUXトラックにリバーブプラグインを挿すのだから、結果的に同じリバーブがかかるのです。
ミックス途中でリバーブの成分を変えたいと思って変えても、この音の流れならばトラックごとに違うリバーブがかかることはありません。
ただし、各トラックからどのくらいの音量をAUXトラックに分岐させるかは設定できます。
この設定がつまり、リバーブのかかり具合です。
リバーブ成分は全く同じで、リバーブのかかり具合のみ各トラックで設定する。
これがセオリーです。
あとがき
ということで、リバーブとセンドリターンを説明してきました。