日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

パソコンで音楽を作ろう〜その59 フェーダー

今回は、最も馴染みのあるフェーダーです。

 

目次

  

フェーダーについて

 

 

フェーダーも専門用語っぽいので、音量と呼びましょう。

そう、音量です。

 

一般的な楽曲は、同時にたくさんの楽器がなります。

それぞれに適切な音量を設定してあげないと、聞きにくくなりますね。

 

セオリーでは、一番音が大きいものから

 

たくさんのトラックがある場合、どのトラック、つまりどの楽器から音量を決めていくのでしょうか。

 

これには決まりがありません。

ただ、コンプレッサーの記事で説明した通り、音量には上限値があります。

そして、各トラックの音量というのは、各々トラックの音量差を決めているということです。

 

つまり、一番大きな音がなるトラックから決めていけば、それより大きな音がない、つまり上限値を超えないということになります。

 

一番大きいのは、どの楽器?

 

さて、一番大きな音がなるトラックは、何の楽器でしょうか?

大きな音=一番よく聞こえる音・・・ではありません。

よく聞こえるという要素は音量だけでなく、周波数帯域や倍音の成分も関係してきます。

あまり聞こえないけど、音量を示す数値は大きい、ということはよくあることです。

 

一番大きな音から音量を決めるという経緯を考えた時に、大切なのは聞こえた音量ではなく、数値の音量です。

 

数値の音量で見た時に、一番大きな楽器は、おそらくドラム、パーツで言えばキックです。

だからキックから音量を決めていくことが多いのです。

 

聞こえた音量も大事

 

とはいえ、聞こえる音量もそれはそれで大切です。

歌ものの楽曲の場合、一番よく聞こえるのはボーカルですよね。

 

ということで、キック→ボーカルという順に音量を決めていくのも一つの手です。

 

繰り返しますが、このやりかたはエンジニアさんによっても様々です。

ドラム全体を先にバッチリ決めて、ドラム各パーツをバスでまとめ、ドラム全体音量をを一つのフェーダーで調節できるようにしてから、ボーカルの音量にとりかかる、といった方法もあります。

(バスについては後日説明)

 

ただ、音量の上限値は必ずあるので、これを念頭に音量を決めていくのは確かです。

 

マスターフェーダーの音量をは触らない

 

マスターにもフェーダーがついていますが、ここは触らないことはほとんどです。

この次の作業として、マスタリングがあるからです。

最終の最終音量はマスタリングで決めるのです。

 

各トラックの音量を決めて、最終的にマスターに音が流れた時に、マスターの音量ゲージはどのくらいが適切か。

 

これも様々ですが、私がみたところ、思ったより低い、という印象です。

一番音が大きい箇所でも、マスターフェーダーの0dbに届かないこともあるくらいです。

 

これだけ上限までに余力を残しているからこそ、マスタリングでやれることがある、ということのようです。

この辺は、かなりエンジニア的なマニアック案件なので、詳しいことは言えませんけど。

 

あとがき

 

ミックスは基本ここで終わりですが、次回はミックスで設定するAUXトラックとバスについて説明します。