日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

パソコンに弱い人が理解していないこと〜「場所」って? その2

 

前回の続きです。

 

場所が理解しづらい理由は、私は2つあると考えています。

 

表示形式が複数ある

 

ドライブ、フォルダ、そしてファイルが階層構造になっているということは前回書きましたが、それぞれの表示形式が複数用意されています。

代表的な3つの表示形式を説明します。

 

アイコン表示

f:id:famo_seca:20210209102146j:plain

リスト表示

f:id:famo_seca:20210209102210j:plain

カラム表示

f:id:famo_seca:20210209102228j:plain

 

大切なのは、これらは同じ内容を表示しているのだ、ということです。

違って見えるのは、表示「形式」だけです。

 

これらの表示形式を変えるのは簡単で、macならここで行います。

f:id:famo_seca:20210209102612j:plain

Windowsにも同様の表示形式と、その変更コマンドがあります。

 

なぜ複数の表示形式が用意されているか。

それは各々の表示形式が便利なときがあるからです。

 

私が最も多用するのはリスト表示。

リスト上部にある「名前」や「更新日」をクリックしたら、それら項目の並び替えがすぐにできるからです。

 

今編集したフォルダやファイルを探したいときなんかは、更新日順に並べれば目当てのファイルやフォルダが最上部に来ます。

 

アイコン表示は、アイコンの大きさを変えることができ、一定以上大きくなったらサムネイルになります。

画像ファイルなら、ファイルを開かなくても中身を確認できるので、画像一覧を表示するときはアイコン表示にします。

 

このように、使う状況によって適した表示形式を選んだら便利なのですが、その概念がない人にとっては、なんのこっちゃ、となるわけですね。

 

繰り返しますが、表示形式が違うだけで内容は同じものを表しているのです。

 

ショートカット

 

何度も繰り返しますが、ドライブ、フォルダ、ファイルは階層構造になっています。

ということは、あるファイルにアクセスするために、ドライブ→フォルダ→ファイル、とたどって行く必要があるということですね。

 

そして、一般的にはフォルダは入れ子になっているので、ドライブからフォルダを5つ、6つ、もしくはそれ以上のフォルダをたどっていってやっとファイルにアクセスできるのです。

 

こんなの面倒でしょうがない。

便利なはずのパソコンなのに。

 

そこで登場するのがショートカットです。

 

ショートカットを使えば、階層のすごーく奥にあるファイルやフォルダにも一発でアクセスできるのです。

 

もちろんショートカットは自分で自由に作れますが、誰もがよく使うだろうショートカットは最初から作ってくれてるんです。

 

例えばデスクトップフォルダ、ダウンロードフォルダ、書類フォルダ、アプリケーションフォルダなどです。

f:id:famo_seca:20210209113210j:plain

macのDock ここにもショートカットがある

また、ウィンドウの左サイドバーにもショートカットが用意されています。

f:id:famo_seca:20210209113409j:plain

繰り返しますが、Dockやサイドバーにあるのは、ほとんどがショートカットで、本当は階層構造のどこかにあるフォルダやファイルにワンクリックでアクセスできるもの。

つまりフォルダそのものやファイルそのものではありません。

 

Dockにはソフトのアイコンがズラーッとならんでいますが、これらもすべてショートカットです。

アプリケーションフォルダという中にある各アプリケーションファイルにアクセスしているだけです、

 

だから、Dockからアプリのアイコンを消しても、アプリが消えるわけではありません。

ショートカットが消えるだけなので、本体はちゃんとアプリケーションフォルダ内に残っています。

 

ショートカットはアイコン形式でも存在します。

f:id:famo_seca:20210209113719j:plain

アイコンの左下に小さな矢印があったら、それはショートカット

あるソフトを起ち上げてウィンドウが最大化している状態のときに、デスクトップにあるファイルを使いたい、という場合。

 

ソフトのウィンドウを含めたすべてのウィンドウを最小化してデスクトップを表示させる人もいます。

 

でも、何かしらのウィンドウで左サイドバーにあるデスクトップへのショートカットをおせば、デスクトップのファイルには簡単にアクセスできます。

(何度も言いますが、デスクトップはフォルダの名前です)

もちろん、Dockにデスクトップへのショートカットを置いておくのも一つの手です。

 

ショートカットの説明がむちゃくちゃ長くなりましたが、便利さのために作ったショートカットは、ショートカットの概念を知らない人にとっては逆に複雑なものになっちゃいました。

 

ショートカットは、所詮ショートカットなので、消したって大した問題はありません。

本体がどこにあるかわらかなくなる、ということはあるかもしれませんが、検索すれば簡単に見つかるし、もう一度ショートカットを自分で作ることも簡単にできます。

 

ところが、ショートカットと本体の関係がわかっていない人は、デスクトップに散らばっている最近使っていないショートカットですら消してよいのかわからない、なんてことになります。

 

あるサイトからファイルをダウンロードするとき、そのダウンロード先をデスクトップ上にある「my file」というショートカットを使って指定したら、デスクトップの「my file」に入った、と思ってしまうわけです。

 

普通にそのファイルにアクセスするのならば、そのショートカットを使えばよいのですが、困るのはバックアップのときです。

デスクトップにあるショートカットをバックアップしても、その先にあるファイルはバックアップされません。

 

おわりに

 

ドライブ、フォルダ、ファイルの階層構造と表示形式、ショートカットが理解できたら、パソコンの場所を理解していると思って良いと思います。

 

最初にも伝えたとおり、この概念がスマホやタブレットにはないので、パソコンを触って学ぶしかありません。