数ある譜面作成ソフトのなかで、コード譜作成に特化しまくったソフトです。
ありそうでなかったんですよね。
いきなり愚痴りますが、巷で流れている音楽ってほとんどPOPSです。
そして、POPSの譜面はコード譜が一般的。
なのに、それに特化したソフトが少ないのは解せません。
フィナーレもシベリウスも、コード譜を作ることはできるものの、シンプルとは言い難い。
さて、Clover Chord Systemsは何がすごいか。
繰り返しますが、コード譜作成に特化しまくっている点です。
だから、機能を削ってシンプルにしています。
コード譜で必要なのは
- コードを書く
- リピート記号やセクションマークを書く
- ちょっとしたリズム譜や玉譜を書く
- コードやリピート記号、セクションマークを好きなところに配置する
- 1段の小節数、1ページの段数、小節幅などレイアウトを自由にカスタマイズする
これらができれば必要十分だと考えますが、Clover Chord Systemsはこれら全部できます。
最重要はコードを書く、ですが、これは1step入力及び3step入力で超高速作業が可能です。
本家サイトにも書いていますが、早送りはしていません。
履歴やダイアトニックコードから選べるのは素晴らしい。
リピート記号なども、必要最低限ですが、クラシックでしか使わない(むしろこれまで一度も見たことがない)音楽記号なんかがなくてスッキリです。
そして、各種記号の配置を柔軟に扱えるのも便利。
というか、なんで他の譜面作成ソフトは、ここに柔軟性をもたせていないのかがさっぱりわかりません。
で、良いことずくめですが、今後に期待したいこともあります。
- 値段
- 連桁
- サブコード
- ショートカットのカスタマイズ
- 日本語メニュー
まず値段ですが、サイト購入で税込5500円。
なかなかに悩む金額ですね。
連桁は、休符を含んだ連桁に対応していないのが残念なところです。
サブコードというのは、そんな名前なのかどうか知りませんが、、、
同じコードの繰り返しで、リピートタイムのみすこーしだけ変化があるコードなんかは、該当のコードの下に、「リピートタイムはCm7」と書く、あれです。
テキストでかけるのですが、コード入力にそういったモードがあったら嬉しいと感じます。
ショートカットは、一般的なショートカットと親和性をもたせているのですが、
- コピー:⌘+shift+C
- ペースト:⌘+shift+V
- カット:⌘+shift+X
- デリート:⌘+shift+delete
これはせめて修飾キーだけでも良いのでカスタマイズ可能にしてほしいと思いました。
⌘とshiftの同時押しは、私はやりにくく感じます。
できれば⌥と⌘にしたい。
最後に、日本語化です。
音楽用語は英語が多いとはいえ、やっぱり日本語の方がわかりやすい。
◆
これら機能をつけることで、ソフトが重くなったり機能が複雑になったりしたら嫌ですが、少しでも良くなれば、なんて思います。