生産性というワード、最近よく使われますよね。
私も好きで、すこしでも効率的に業務をすすめられないかな、と思います。
ただ、生産性追求がマイナスになることもあります。
一つの仕事を仕上げるのに、
- 効率化前:3時間
- 効率化後:1時間
かかったとします。
始める時間が同じだったら、2時間前に仕事を終えることができる、ということですね。
仕事終わったら何をしましょうか?
早めに帰宅して家族と過ごす。
お気に入りの音楽を聞く。
いろんな時間の使い方があり、浮いた時間を自分で自由に決めて良いというのは嬉しいことですよね。
ただ、罠があります。
仕事は一旦終えると、再開するのにエネルギーがかかるのです。
そして、仕事は突然増えることもあります。
効率化していない人が3時間かけて仕事を終わらせた直後に別の仕事が入った場合。
効率化している人が、1時間で仕事を終わらせて、2時間自由に過ごして、その後仕事が入った場合。
3時間経ったとき、やった仕事の量は同じなので、3時間時点での仕事の生産性は同じです。
ここから差がつくのは、この後の仕事です。
一旦仕事を終わらせた人よりもスムーズに仕事を始められる前者は、すぐにとりかかることに抵抗がない。
一方後者には多少ストレスがかかります。
結果再開が遅れることになり、全体の生産性は落ちます。
だから、仕事は休むことなく続けた方が良い、と言っているわけではありません。
もし効率化して時短をできたら、次の仕事を始めるのにできるだけ負荷がかからないように工夫をしたほうがよい、ということです。
具体的な工夫は、次にやる「簡単な仕事」を必ず決めておく、ということです。
エアコンでも車でも、最初がもっともエネルギーを使います。
肝は、「徐々に」です。
言葉は悪いですが、上の空でもできるような業務を最初から決めておくのです。
すると、最初の負荷はかなり軽減されます。
仕事には、濃淡があります。
その「淡」をうまく活用するのです。
なかなか腰が上がらない人は、ぜひ試してみてください。