何度見ても、やっぱりレイボーンはかっこいいですね。
私が「うるさいだけの楽器」と思っていたエレキギターへのイメージを一変させたギタリストのライブ映像です。
まさに、この映像、この曲です。
私たちが普段聞く音楽って、何をもって好きか嫌いかを判断しているんでしょうね。
ミュージシャンによくある間違いが、技術。
技術は大切ですが、技術さえあげればたくさんの人が共感してくれるというわけでは決してありません。
レイボーンはむちゃくちゃ上手いですが、世界中にはこれと全く同じようにギターを弾ける人がたくさんいるのも事実。
それでまったく同じように感動しますか?
ライブの場合は音源と比較すると、感動する要因がさらに増えます。
音だけでなく、見た目ですね。
本人の見た目や弾き姿、バンドメンバーの立ち振舞い、ステージの照明や雰囲気、そして観客の熱狂。
これらまで含めると、同じ演奏は2度とありません。
伝説のライブと言われるライブは多々ありますが、それが伝説化しているのは、完全再現が不可能だから、というところもあるでしょう。
それに少しでも近づくために、技術を磨くのは当然。
でも、少しでも近づきたいのならば、技術以外にも目をつけないといけませんね。
弾き姿はその第一歩。
私はこれまでギターを100人近く教えて来ましたが、ギタリストとして成功している人は、ほぼ例外なく、弾き姿が玄人っぽいんですよね。
まだ始めたばかりの頃には、コードの押さえ方や知識に偏りそうですが、
「ネックてどのくらいの角度で持つんですか?」
「ストラップの長さは?」
といった質問は最初からする人もいます。
ギターを始めるきっかけは人それぞれですが、あるギタリストを「見て」かっこ良いと思い、ギターを始めたという人は、当然ながら見た目にこだわります。
かといって、冒頭の動画に出てくるレイボーンと同じ服やギター、ストラップをつけても、事故りそうですけどね。
大切なのは、そこに目を向けているのか、ということです。
ギターのスキル向上には地道な努力がどうしても必要です。
こうやってコードを押さえる、こうやってピッキングする、と頭でわかっていても、音がちゃんと出ない、という辛い時期を全てのギタリストが味わいます。
それは、ウサインボルトの走り方をちゃんと分析して理解しているのに、100mを9秒台で走ることはできない、ということと同じです。
知っているのとできるのは違う。
一方、見た目に「こだわる」ことは、ギターのスキル向上に比べれば、早めに効果が出ます。
アマチュアのバンドをライブハウスで見る時、演奏する前から「このバンドは多分イケているな」というのがなんとなくわかるときってあるでしょう?
服装もそうだし、ステージへ入ってくるときの目線、歩き方。
やっぱり差があります。
そういうバンドは集客力もあって、観客の雰囲気も助けてれるので相乗効果が出ます。
さあ、かっこいいミュージシャンになりましょう!