私はかれこれ20年以上音楽関係の仕事をしています。
楽器店、ライブハウス、音楽学校、音楽事務所、ジャズ喫茶・・・
だから、やっぱり知り合いも音楽関係者が多い。
それは、音楽が好きな私にとって幸せなことだと思っています。
ただ、少しだけ思うのは、思想の偏りが強い人が多めだな、と。
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後輩が経営している音楽Barで、セミナーが開かれたという話を聞きました。
主催は、先輩ミュージシャン。
セミナーの内容は、マスクの無意味さ、ワクチンの危険性を訴える内容だったそうです。
Barのキャパは20人くらいですが、半分以上はうまっていたそうです。
音楽とは関係ないセミナーですが、主催者がミュージシャンなので、8割はミュージシャン、残り2割はミュージシャンの家族や友人といったところ。
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以前から感じていたことですが、音楽関係者には、いわゆる陰謀論者が、一般に比べて多いような気がするのです。
ロックは社会に対する不満をぶちまける、といった側面で発展してきたところもあるので、社会批判的なスタンスになりがちなのはうなずけます。
それで良いと思います。
でも、だからといって、後輩のミュージシャンを集めて反ワクチンセミナーを開いて良いものでしょうか。
何度も書いていますが、私は反ワクチンの人がいても仕方ないと思うし、そんな人達も包摂する社会でないといけないと思っています。
私はワクチン推進派ですが、反ワクチンの人と距離を取ることができればそれで良い。距離を取る選択肢や自由があるということが大切なんだと思っています。
だから、ワクチンを打たない人に打てと強要することもありません。
質問されたら、私は積極的にワクチンを打ちます、と答ますけどね。
このブログに関しては、読む人の方に選択権があるので、ワクチン推進という思想を打ち出した文章を書いていますが、個人に向かって言うことはありません。
そういう意味では、反ワクチンのセミナーだって、参加は自由なので同じかもしれない。
だから私はやりきれない気持ちになるのです。
何かが納得いかないけど、それが何かがわからない。
この辺は「自由」の光と影かもしれません。
主催者には妻子がいますが、奥さんもバリバリの陰謀論者で、SNSで陰謀論の拡散を日々続けています。
そして、その子供は小学生低学年の歳ですが、普通の小学校には通っていません。
いわゆる支援学校というところに通っています。
理由は、学校給食や学校の水道を子供の体内に入れたくないから。
もちろん、ほとんどの子供が受ける予防接種類は一切受けていませんし、風邪を引いても怪我をしても薬は使いません。
食べ物は、肉類は一切なく、魚もなし、いわゆるビーガンで、家族揃って、つまりまだ発育状態にある子どもも含んでその食生活を貫いています。
これも、自由の範疇なんでしょうか。