育児の感想を親に聞いたら、
「大変だー!」
「言うこと聞かないー!」
「お金かかるー!」
みたいなマイナスのことが多いと思いませんか?
私も子を持つ親ですが、これらマイナスイメージは誇張でもなんでもない。
子供は小さいヤ○ザだ、という表現もあるらしいですが、言い得て妙だと思うくらいです。
片方の親(多くは男性でしょうけど)が全く育児参加してくれないと、その大変さで心身ともにボロボロになり、育児ノイローゼにかかっちゃう人もいるそうですが、わかる気がします。
でも、これらの感想だけ聞くと、子供を作ったことを後悔していることになりそうですが、(ごくたまにそういう親もいるものの)そうはならないんですよね。
私も例外に漏れません。
これは、本当は後悔していても、倫理的にそんなこと言えるわけない、ということなんでしょうか。
大抵の親は、後悔しながら育児しているんでしょうかね?
多分違います。
ここばっかりは、本当に理屈じゃない。
愛だ!なんて言ったらむず痒いですが、あえて言えばそのくらいありふれた表現を使うしかないかもしれません。
もちろん、たくさん苦労するからこそ醸成される愛、みたいなものでもないと思います。
苦労せずに育児をしたって(そんな状況は私には想像できませんが・・・)、ちゃんと子供を愛せるのだと思います。
(だから、育児は苦労すればするほどよい、みたいなわけのわからないアドバイスはやめましょう)
これって、やりたい仕事を貫いている人と似ていると思うんです。
長者番付にあがるような大金持ち。
一生遊んで暮らしても、孫の孫くらいまでなくならないくらいの資産を保有している大富豪はたしかに存在します。
そんな人たちに、庶民がおそらく一度は抱いたことがある疑問。
なんでまだ働くの?
お金はもう十分あるわけだから、お金の必要性で働いているわけではない。
じゃあまるで遊園地で遊ぶように楽しい?
いやいや、多くの起業家は、仕事がラクだとは言いません。
仕事での苦労は何時間、いや何日に渡っても話せるくらい大変なこと。
じゃあなんで働くのか。
これにも理屈がないんですよね。
使命というか、やりがいというか。
なにかしらふわっとしている概念。
楽しいから、といった簡単な言葉では言い尽くせないものです。
子育てはめちゃくちゃ大変だけど、子供がいることは幸せだ。
働くのはめちゃくちゃ大変だけど、働くことは好きだ。
私は理論が好きですが、本当に大切なものには理屈がない。
そう思います。