パソコンは、万一のためにバックアップを取っていると思います。
Time Machineを使って外付けストレージにバックアップしている人、手動でコピペしている人、Dropboxなどのクラウドを利用している人、これら複数のサービスを利用して、2重、3重にバックアップを取っている人もいるでしょう。
これらは、パソコンの突然の故障や誤ってファイルやフォルダを削除してしまった場合に有効です。
私も何度か救われました。
しかし、バックアップを取っていても防げない事故もあります。
その一つはコピペによる上書き関連です。
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Aというパソコンで作業を途中まで行い、その続きを別のBというパソコンで行う場合、USBメモリ等にデータをコピーして移動させる、という方法を使っている人もいると思います。
A、Bのパソコンがどちらも個人利用のものならば、クラウドサービスをつかって同期したほうが早いかもしれません。
しかし、そのデータ量が数十GBという大容量だったり、どちらかのパソコンが自分のパソコンでない場合は、クラウドサービスのアカウント情報を残したくないということもあり、上記方法を選択する場合がベターなこともあります。
こういうときに起こる事故が、コピペ元とコピペ先を反対にしちゃうことによるデータ喪失です。
作業するパソコンを
A→B→A
とします。
- Aで作業し、作業途中のデータをUSBメモリにコピー
- USBメモリからBのパソコンにコピー
- Bのパソコンで作業を途中までやって、それをUSBメモリに上書き
- USBメモリからAのパソコンに上書き
間違いによる悲劇が起きやすいのは、3,4の工程です。
3,4の工程で、コピー元とコピー先をもし反対にしてしまったらどうなりますか?
そう、古い方のデータに書き換わっちゃいます。
すぐに気付けばUndoで戻せますが、後で気づいたときには遅い。
Time Machineを使って戻ることができれば良いですが、3のB上で行う作業が短い場合は、その間にバックアップを取られていない可能性も大きい。
これを防ぐ一つの方法として、上書きをせず、工程のデータもすべてとっておくというものがあります。
同じディレクトリ上に同じ名前のデータは置けないので、日時を示す数字をデータ名につけ、上書きしないようにする。
ただし、これはデータ量がかさみます。
毎回データのリネームをするのも面倒です。
結局
「コピー元とコピー先を間違えないように気をつける」
という、なんとも心もとない方法しか思いつきません。
でも、コピー元とコピー先の画面が似通っていることも多いんですよね。
実は、これはある人から相談を受けて発覚した事故です。
作ったはずのデータが古いままになっている、という相談を受けて、作業後にセーブしたことは確実だというので、色々と可能性を考えた結果、コピー元、コピー先の転倒しかないという結論に至りました。
これ以降、私もコピペの際には細心の注意を払っています。