紛失した尼崎市のUSBメモリー発見。全市民46万人分の個人情報が入っていた | ハフポスト NEWS
先日デジタル化の不満を書きましたが・・・
こういう事件をみると、やれやれと思います。
これだけ重要なデータをUSBで持ち歩くという事自体、リテラシーの低さを表しています。
データ移管作業のためということで、データ量が膨大だった場合は、ネット環境としてクラウドを使うのが厳しかったのかもしれませんが、だとしたら、飲酒したあげく路上で寝ちゃうというのは意識が低すぎです。
ここからは完全に推測です。
ちょっとパソコンやデジタルに詳しい人ならば、USBでデータを持ち出す事が危険なことくらいわかります。
この職員がちょっと疎くても、他の人から指摘されるはずです。
ということは、「それは危ないんじゃないの?」と思っている人がいても、それを指摘できるような空気がないということでしょうか?
こういうのって、いまだにあると思うんですよね。
若い人の意見をどんどん取り入れて、と言ってるのは口だけで、実際に意見をだしたって、それまで蓄積した経験を理由に却下される。
これは、実体験です。
若い人の意見、新しく入った人の意見を却下するのに、経験を理由にされたら、どんな意見も通りません。
経験がないからこそ言える意見、を求めているのではないでしょうか。
今回の事件、USBでデータを持ち出したのは初めてなんでしょうか。
そして、これまでに特に問題にならなかったとしたら、誰かが勇気を出して「それ、危なくないですか?」と指摘しても「これまで何度もやってきたから大丈夫」と反論されて終了、なんてことになります。
人は成功からより失敗から学ぶことの方が多い。
今回の事件で学ぶ事は、USBでデータを持ち出すのは危険というのはもちろんのこと、それを指摘してもらえるような空気が作れていなかった、というところもぜひ学んでほしいです。
そして、後者はこの事件以外のありとあらゆることに適用できます。