中国では、キャッシュレス化がかなりすすんでおり、キャッシュの代わりになっているのがQR決済です。 なぜQR決済なのでしょうか。
クレジットカードだってキャッシュレスです。 しかし、クレジットカードを持ち歩かないといけません。QR決済ならばスマホで決済できるので、カードを持ち歩く必要がないのです。
Apple Payなどの電子決済はどうでしょう。これはスマホで決済可能です。
私がフリーランスとして支払い受けをするときに、時代の波にのってQR決済を受け付けられるようにしたときに、この謎が解けました。
クレジットカードの決済にしても、電子決済にしても、それを読み取るリーダーなどの機械が必要になります。 これらはもちろん有料で、一部キャンペーンで機械を無料にしているところもありますが、もちろんその分のコストは販売側が負っているわけです。
一方、QR決済の支払いを受けるのに必要なのは、QRコードのみです。つまりステッカーですね。 ステッカーだって無料ではないかもしれませんが、リーダーなどの機械と比較すればほとんどタダみたいなものです。
最近話題のPayPay。ポイントを支払い分の20%還元してくれるということで、使う人が激増し、サーバーがダウンしたほどだそうです。確かに20%は大きい。
こうなると、PayPayで支払いたい人も増え、店側はそれに対応させる必要がありますが、PayPayの支払い受けに必要なのはQRコードだけなので、手続きさえすればコストは1円もかかりません。
さらに、クレジット決済を受けた場合の決済手数料や、売上金振込手数料も、いまのところ全部無料です。 私が手続きをしたさいに担当した方に、なぜすべて無料でできるのかを聞いたところ、「お金よりもほしいのはビッグデータ、どどんな人がどんな店でいくらぐらい使っているのか、というデータは、後に莫大なお金を生む」ということです。 大企業はやることが違いますね。
まとめれば、支払う方はクレジットのポイントももらえ、PayPayの場合はそれとは別にPayPayのポイントがもらえるし、決済はスマホのみで済ませられる。 店側は、一円のコストもかけずに導入可能で、手数料や維持費もかからない。
これ、導入しない理由ってあるんですかね??
さすがに現金が使えない店というのはないとおもうので、それにQR支払いという選択肢が増えることは、お金を払う方ももらうほうもメリットしかありません。
おそらく、今回のPayPayの大キャンペーンで、少なくともQR決済の認知度は飛躍的に上がるでしょうし、その中の大半は、利用の便利さに取り憑かれて離れられないでしょう。
こうやって、いろんな情報、サービスがスマホに集約されていくのは便利なことこの上ありません。 もちろん、バックアップはしっかりとりましょうね。 指紋やフェイスIDでのセキュリティーもかけておけば、財布を持ち歩くよりは数段安全ですよ。