(その1、その2は、最下部にリンクあり)
さてさて。
ワーキングホリデービザを使っていたため、同じ職場で働く期間には制限があり、定期的に職場を変えなければならない。
(もっとも、この決まりは守ってなくてもほぼばれないし、気にする人も少ない)
運良く見つかったシェアハウスでの会話と工事現場での労働により、徐々に英語力も伸びてきたので、日々の生活がスムーズになってきた。
ということで、今回は多少英語を必要とする職場も選択肢にある。
色々と探した結果、ビーチの前のカフェに決まった。
ここでも、日本ではありえないな、と思うこと盛りだくさんだ。
雨の日のビーチカフェ
その日は雨だった。
ビーチの前のカフェなので、雨だとかなり来客が少ない。
通常ならば18:00閉店で、看板にも大きく営業時間が書いてあるが、あまりに暇だと、早めに閉店することもあり、その日も閉店時間を早めることとなった。
それが、14:00。
・・・いくらなんでも早すぎるという気がしないでもないが、まあよいだろう。
ラスト作業を始めると、そこに1人の客が来た。
客と店員の会話、客としての扱いに驚く
年齢は60前後といったところだろうか。
持ち帰りのサンドイッチをほしい、との注文。
店の前には「OPEN」の表示がまだあるし、営業時間も出ているので、営業中だと思うに決まっている。
しかし、店員の対応は、驚くべきものだった。
(実際は英語での会話だが、ニュアンスを含んだ日本語で表記する)
店員「もうおしまいなんだ」
客「え、だってOPENってかいてあるよ」
店員「でも今日もう店を閉めることにしたんだよね。残念だったね」
客「ちょっとまってよ、サンドイッチの一つくらい売ってくれてもいいだろう?持ち帰りだしさ」
店員「いや、もう閉めると決めたからだめなんだ」
どうだろう、この客を客とは思っていない雰囲気。
ちなみに、それはラスト作業を初めて5分足らずしか経っていなかったので、持ち帰りでサンドイッチを売ることはもちろんできる。
店長登場、問題解決の仕方が想定外
しばらく口論が続くと、店長登場(30前後、女性)。
さて、日本ならばどうなるか?想像しながら続きを。
客「あんたが店長かい?この店員がサンドイッチを売ってくれないんだ。どういうことなんだ?」
店長「そりゃあ、もう閉めると決めたんだから、売れないよ。しつこいね」
客「えー、そんなー」
この辺になると、驚きを超えて、笑いにさえなる。
店長もこの考え方なのだ。
客は、かなり怒りながら帰っていった。
もちろん、サンドイッチは手に入らなかった。
可哀想であり、理不尽である、間違いなく。
翌日に、あとひとひねり
次の日は晴れた。
客もたくさん来た。
ふと見ると、昨日の客がいた。
昨日の一件について、文句が言いたい、と改めて来店か、と思いきや、
客「ハーイ!今日はサンドイッチ注文できるかい?」
店員「もちろんさ!売らない理由なんてないだろう?」
客「サンキュー!やったぜー!」
じゃあ、昨日売らなかった理由はあったのか。
だいたい、この客も一日ですべて水に流せるのか。
えらく混乱した。
お互いが納得すれば、傍から見て理不尽でも構わないのだ。
文化の違いは、様々なところに表れる。