コロナで日本も大変なことになっています。
こういうときには政治は大きな役割を担います。
そして、大抵の場合、大批判を浴びます。
政府といえども、人間の集まりです。
こんな事態に余裕で対応できるわけがありません。
でも、それを言い訳することは許されません。
なんとかするのが政府の使命、義務、責任です。
今回の政府の対応は、100点満点で何点くらいでしょうか?
メディアやSNSで見る限り、20点、10点、いや5点くらいという人もいると思います。
世論調査による内閣支持率は、支持が40%くらい、不支持が43%という結果が出ていますので、支持を軸に考えれば、40点、不支持を軸に考えれば60点くらい、と言う見方もできますね。
※ちなみに、0点と答える人とは議論の余地がありません。
0点は、いないほうが良いということですが、こんな事態のときに舵取りをする人がいない方が良い、というのは全くもってナンセンス。
これらの点数は、おそらく絶対点数とみなして良いと思います。
新型コロナへの対策によって、経済も全く影響をうけずに、感染者も一人も出さずに終わったら満点。
でもそんなの無理でしょ?
マスクのことも批判されてますね。
私も、届くのは遅いし、費用対効果はいかほどか、と思うところもあります。
でも、未曾有の危機に対してやることはたいてい的外れになっちゃいます。
なんにもやらなかったらおそらく、「少しでも良いからなにかしようとは思わないのか?!」という批判が来ます。
韓国は今回うまく感染を抑えています。
それに比べて日本は、という人もいます。
ところが、韓国のような対策をしようとすると、ある程度以上の個人情報を提供することになります。
それを受け入れられない人たちは、政府がコロナ騒ぎを利用して個人情報を抜こうとしている、と陰謀論を唱えるでしょうね。
給付が遅い、と言う人もいます。
しかし、マイナンバーカードで個人の収入、所得を政府が把握していたらもっと早めに給付できることは明らかで、それに対してはやっぱり否定的。
早くワクチンを、という人がいます。
一方、インフルエンザワクチン、予防接種は、政府と医療機関の結託で金稼ぎのために行われている、という、これまた陰謀論を唱える人もいますね。
そういう人たちは、もしコロナワクチンができても接種しないんでしょうか。
日本って、1億人以上が住んでいるし、思想の自由がある国なので、それに比例した価値観の多様性があります。
公務員とミュージシャンの価値観は違って当然。
単身の人と、子供5人いる家庭の人の価値観が違うのも当然です。
健常者と障害者の価値観が違うのも必然です。
みんな違って当然、それを合法の範囲で認めていく、それが現代の流れです。
だからこそ、ある人にとって良いと思われる政策は、別のある人にとっては愚策になる。
そして、ここは残念なところかもしれませんが、情報として伝わりやすいのは、誰かが誰かを褒めていることより、批判していることです。
結果、一定数の褒めている人の意見なんて聞こえてこない。
◆
言葉は悪いんですが、政治家も政策も「マシな」ものを選択するということになっちゃうと思うんです。
つまり、場合によっては絶対点数5点と3点と2点がいたら、5点を選ぶ、ということです。
これは、必然です。
ただ、その政治家がいないとこの国が成り立たないのも事実。
5点の政治家は、マイナス95点分の批判をうけることになるんですが、その批判は、5点を10点、20点に上げるためにある批判であるべきで、政治そのものや政治家の人格攻撃するために行われるものであってはなりません。
こういうことをかくと、現政権の擁護だと言われることもあるんですが、上に書いたように、私だってみんな違う価値観を持っているなかのひとりなので、100%賛同できる政権もないかわり,100%否定する政権もないわけです。
繰り返しますが、マスクの配送の遅さと費用対効果は疑問視しています。
個人情報を提供することだって、以前あった「消えた年金問題」を知っていたら、どれだけずさんな管理してるのか恐ろしくなります。
マイナンバーカードのシステムは、決して使いやすいとは言えません。
だからこれらに対してちゃんと批判し、よくなるように働きかけるのです。
世論と投票で政府を正す。
罵声ではなく、一歩でも進むための声が何よりも大切だと思います。