村上春樹氏 ノーベル文学賞受賞ならずも“期待報道”の恒例行事化に疑問の声「まわりが勝手にはやし立てているだけでは?」(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース
こんなに報道ネタに困っているんでしょうか。
何度も書いてきましてたが、改めて。
村上氏は、この本の中で文学賞について多くを語っています。
自身が文学賞で知名度があがったことにも触れています。
その上で、ノーベル文学賞を受賞したいとは思ってないと。
ひどいもので、本人が望んでもいない賞を受賞しなかったという報道にアンチコメント。
もうむちゃくちゃです。
スポーツは、絶対に1位の方がよいし、それは誰にとっても1位です。
100m走は、1位より3位の方がすごい、なんてことはないでしょう?
俺にとっては3位の人の方が速い、なんて言ったらちょっと引いちゃいます。
一方、文学や音楽、絵画など芸術分野はそうでもありません。
一番売れている本、オリコントップの音楽、知名度が高い絵画が全ての人にとって一番良いというわけではない。
世の中の評価はさておき、自分がもっともすごいと思っているのはこの人、この作品、と勝手に決めてよいわけです。
だから、村上氏の作品が嫌いな人だっていてもよい。
ただ、毎年のようにこういった報道があると、まるで本人が何年も受賞を望んでいて、受賞できなかったかのような報道にアンチが「あいつの作品は面白くない」的なコメントの残す、という誰のためにもならない、後味の悪さだけが残る結果になります。
私ははっきりいいますが、村上氏の作品が大好きです。
私以外の人は、好きな人も嫌いな人もいる。
それで良いじゃないですか。
こういった報道は今年で最後にしてほしい。