個人事業主の強い味方、freee。
私はこのソフトを使ってすでに電子申告で確定申告を終えていますが、以前やりかたがわからなかったところがあるので、書いておきます。
freeeは銀行口座やクレジットカードの明細をオンラインで連携させられ、さらにそれを自動化できます。
つまり、毎月のようにある取引登録は確認なしにあらかじめ決めたルール通りに取引登録、少しだけブレがある(金額が微妙に違うど)の場合は、推測して確認画面を出して取引登録する、なんていう便利機能(自動で経理)があります。
これは本当に便利で、銀行やクレジットカードでの入出金に関しては、この機能をフル利用すれば、取引登録の手間がグッと減ります。
ただ、フリーランスとして仕事をし、取引先に請求書をだして報酬をもうらうときに、すでに源泉所得税が天引き(源泉徴収)されていることってありますよね。
銀行の明細との連携では、最終的に入金されが金額のみが取引登録されますが、源泉徴収されている場合は、天引き前の金額を収入として登録しなくてはいけません。
で、確定申告時に源泉徴収された合計金額を申告し、所得税の2重納付を回避するわけです。
こういうときは、一つの取引に2行書き込みます。
「まずここ」のところを押すと、上のように行が2行に増えます。
①には、天引き前の金額を。
②には、天引きされる金額(源泉所得税額)を。
すると、①-②の計算結果が③に自動的に表示され、その額と銀行に入金された額の差額も表示されます。
この差額がゼロだと、正しい入力ができているということになります。
言葉で言えば、
「銀行に入金された〇〇円は、報酬の〇〇円から源泉所得税の〇〇円を引いた〇〇円ということになってます」
ということです。
これを毎回やるのはやっぱり面倒ですね。
ということで、通常の取引登録と同じように、これも取引登録テンプレート化できます。
また、自動で経理機能で「取引登録テンプレートを推測する」こともでき、金額だけを変えれば良いだけです。
金額の内訳は取引先に聞けばわかりますが、源泉徴収されているという事実と最終的に入金された額がわかれば、自分で計算することもできます。
上の画像の番号をそのまま使うと
①の金額(収入)=③(実際に入金された額)÷0.8979
②の金額(源泉所得税)=①☓0.1021
この計算で③に表示される金額が実際に入金された額とずれた場合は、四捨五入とかの関係なので①の金額を1円単位でずらし、辻褄を合わせましょう。
例を一つ出しておきましょう。
報酬が10万円
消費税が1万円
合計11万円
この請求書に対して、
実際に入金された額が9万8769円
この場合、①には11万円、②に1万1231円と入力したら、③には9万8769円と表示されるはずです。
逆に
(9万8769円)÷0.8979=(11万円)
となっていますね。
◆
取引登録のテンプレート化と、自動で経理を使えば天引きされている取引登録を銀行口座の連携を使って登録するのも、ものの数秒で終わります。
フリーランスにとって気が重い確定申告、かしこいソフトやサービスをうまく使いこなして、さっと済ませましょう。
そのためには、毎日1分くらいだけその日分の取引登録をすることですね。