前回までは↓
今どきだと、会計ソフトを使えば、この表に直接記入することはないでしょう。
自分もありません。
ただ、今までお伝えした数字さえ把握しておけば、数字を埋めていくは結構簡単です。
年末にもらう源泉徴収票よりは、色分けもされていてわかりやすい。
収入金額等
まずは収入です。
把握している収入を記入するだけです。
お伝えしたとおり、源泉徴収されている収入があったら、源泉徴収される前の金額です。
1年分すべてを合計して、「ア」に記入します。
ここ以外は、何も書かなくて良いです。
所得金額
所得は、収入から経費を引けばよいだけです。
経費は把握しているはずですね。
「ア」に記入した収入金額から、1年分の経費合計を引き算した答えを、①に書きましょう。
で、合計欄⑨にも同じ金額を記入します。
所得から差し引かれる金額
今なら、これのことを「控除」と言うことがわかるはずですね。
控除で説明した金額を入力していきます。
社会保険料控除
社会保険料控除は、その年に払った国民健康保険料と年金保険料の合計です。
※年金は、追納して払った分も、払った年に計上してよい
生命保険料控除
生命保険料控除は、民間の生命保険に加入している人は記入してください。
年末あたりに、「控除証明書」というはがきが郵送されてくるはずです(データもあるのかな??)。
配偶者(特別)控除
配偶者(特別)控除も説明しましたが、これは金額がわからないかもしれないので、これを参考にしましょう。
右上の「控除を受ける納税者本人の合計所得金額」というのは、あなたの1年の所得金額、つまり、上で書いた⑨の金額にあたります。
で、該当するところの金額を記入します。
例えば、あなたの所得が400万で、配偶者の年収が153万円だったら、36万円ですね。
基礎控除
48万円です。
ここまで書いたら、表に書いてあるように、控除金額の合計を計算して㉑に記入。
同じく㉕にも記入しましょう。
税金の計算
課税される所得金額㉖
⑨から㉕を引いた金額ですが、千円未満の端数切捨てます。つまり、計算結果の下3桁を「000」に変えれば良いだけです。
上の㉖に対する税額㉗
この表を使って計算します。
※「C」というのは、㉖の金額のことです。
難しそうに見えますが、電卓を使えば簡単です。
まあ、会計ソフトを使えば、こういうところを自動でやってくれるので楽なんですけどね。
差引所得税額㊳と再差引所得税額㊵
㉗と同じ金額で良いです。
復興特別所得税額㊶
書いてあるとおり、㊵(つまり㉗)に2.1%をかけた(0.021をかけた)答えを記入。
これは、名前の通り震災の復興のために課される税金です。
何度かブログで書いてきましたが、震災の復興に何か手助けしたい、と思う人は、つまりたくさん働けばこの欄の数字が上がるので、いっぱい働きましょう。
所得税及び復興特別所得税の額㊷
㊵と㊶を足した金額です。
これが、あなたの所得税の金額です。
どうですか?高いと思いますか?
この額が、あなたが国に支払う所得税、ということをしっかり認識しておきましょう。
でも、まだちょっと続きます。
なぜかって、前回説明した、すでに源泉徴収として支払った金額を差し引かないと、所得税の2重払いになっちゃうからです。
源泉徴収税額㊹
その年に源泉徴収された合計額を記入しましょう・。
申告納税額㊺は、㊷から㊹を引いた答えを記入。
これがあなたが実際に払わなければいけない金額です。
ここがもしマイナスだったら、これは源泉徴収で支払いすぎているので、返金しますよ、ということですね。
この返金のことを「還付(かんぷ)」と言います。
これまた確定申告でしか聞かない用語ですが、要は国からの返金です。
その場合は銀行振込になるので、口座情報を下の方に書きましょう。
ということで、ほとんど終わりました。
本当は青色申告特別控除とか、第2表とかあります。
だから会計ソフトを使ったほうが楽なんですよね。
この辺は、すべて会計ソフトが自動でやってくれるので。
まとめ
いかがだったでしょうか。
最後の方はちょっと雑になった感じがありますが、実際に大変なのは、収入と経費と控除を把握する、というところだけで、それ以外は指示に従って計算し、欄をうめていくだけなんです。
ちゃんと納税して、スッキリしましょう!