私は数年前からStudio Oneユーザーで、バージョンは長いこと4でしたが、やっとのこと5にアップしました。
5が出てしばらく経っているので、どんな機能があるのかは大体知っていましたが、実際に使って感動した機能といえば、やっぱりキースイッチ関係です。
その前にキースイッチとは。
例えばバイオリン。
音を出すにしても、奏法が色々あるわけです。
レガートやトレモロ、アクセントやピッチカート。
これらの奏法を細かく切り替えることで、打ち込み臭さを消すことができます。
この切り替えを行うのがキースイッチ。
すごく低い音程の場所に、奏法を指示する機能がアサインされています。
ミの音をレガートで鳴らしたかったら、ミの音の少しだけ前に、レガート奏法にアサインされているmidiノートを入力する、といった具合。
ただ、レガートにアサインされたmidiノートどれなのかは、ソフトシンセを起ちあげないとわかりません。
さらに、このアサインはソフトによって全然違います。
とても面倒です。
奏法ごとにトラックを分ける、と言う方法もありますが、複数の奏法を細かく分ける場合はトラック数もかなり増えてしまいます。
また、移調するときもキースイッチのmidiを選択せずに移調しないと、奏法まで変わってしまうという弱点も。
これを今回の5は解決してくれます。
作編曲家の田辺恵二氏による解説動画。
(この動画に限らず、S1を使う人にとっては最高のチャンネルです)
これでキースイッチの面倒さがかなり軽減されました。
複数のパソコンでプリセットを使い回す場合には、一つだけ注意点があります。
キースイッチのプリセットは
ユーザ ▸ <ユーザー名> ▸ 書類 ▸ Studio One ▸ Presets ▸ User Presets
の中にある「Key Switches」というフォルダに格納されます。
ここにあるファイルを別のパソコンの同じ場所に置けばプリセットを読み込むはずですが、読み込まない場合は、アクセス権を変更しましょう。
該当のファイルを選択した状態で⌘+i。
右下の鍵マークをクリックしてパスワードを入力、解錠したあとに、アクセス権をすべて「読み/書き」に変更しましょう。
S1を再起動したら、プリセットを読み込むはずです。
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ほか、使い続けるうちに気づいたことがあったら後日レポートします。